一般歯科
虫歯治療について
最大限痛みに配慮した治療(無痛的治療)を行うとともに、現在のお口の中の状態や治療方針について、患者様にわかりやすく説明し、納得した計画を選んで頂いてから、本格的な治療を行います。
お子様からご高齢の方まで、幅広く診療しておりますのでお気軽にご相談ください。
虫歯は早期発見・治療が大切です
「歯に痛みを感じたら虫歯」そう考えられている方も多くおられると思います。
しかし、実際に痛みが伴う時は、既に歯に穴が開いていたりと、虫歯がかなり進行した状態となります。
そこで、痛くなる前の初期虫歯のうちに治療・予防するため、定期的に歯科検診を受けて頂き、歯科医師によるレントゲン撮影や、目視などによる検査が大切となります。
歯科検診と共に歯のクリーニングをお勧めいたします。
また、学校検診で見落とされがちな「かくれ虫歯」もございますので、定期的なかかりつけ歯科医による検診もお勧めいたします。
歯周病治療
歯周病とは、歯茎や歯肉の病気だと思っておられる方が、非常に多いのが現実です。
実際には、歯を支える大切な骨が溶けていく、自覚症状のない恐ろしい病気なのです。
歯を失う原因で最も多いのは実は虫歯ではなく、歯周病なのです。
まずはご自身の歯周病の状態をあらゆる角度から知ることが大切です。
歯周病の主な原因について
歯周病の主な原因は、歯磨きが適切に行われなかったことにより、食べかす等の汚れが歯面に付着し、細菌が繁殖することです。
つまり歯周病は、歯周病細菌による「感染症」なのです。
バイオフィルムとは
バイオフィルムは、台所やお風呂の排水管のネバネバした、非常に取りにくい細菌の固まりです。
つまり歯周病の原因であるバイオフィルムとは、お口の中にあの台所のネバネバとした細菌の塊がある状態といえます。
バイオフィルムの中には、虫歯や歯周病の原因菌が多数存在しています。
歯周病を治すにはこのバイオフィルムを専門的に除去していく必要性があるのです。
バイオフィルムと歯周ポケットとの関係
軽度の歯周病
ポケット(歯と歯肉の境の溝)が3~4mmとなります。
この段階であれば、歯科医院での歯石取りやクリーニングで治すことが十分可能です。
中度の歯周病
ポケット(歯と歯肉の境の溝)が概ね5~6mmになります。
ポケット内部でバイオフィルムが増殖すると、歯肉が破壊され、歯肉の炎症はさらに拡大します。
重度の歯周病
ポケット(歯と歯肉の境の溝)が7mm以上になった状態です。
バイオフィルムは どんどんと巨大化して行きます。
その結果、炎症は深部へと進行し、歯周ポケットはさらに深くなり、歯を支える骨がなくなってきて、ついに歯がグラグラしてきます。
当院の歯周病治療の基本
丁寧な歯石除去 ~スケーリング&ループトレーニング~
超音波スケーラーと言われるマイクロ振動と水圧により歯面や歯根面に付着している歯石とともにこのバイオフィルムの除去を行います。
歯周外科治療(フラップオペレーション)
『フラップ・オペレーション』とは、歯周病の初期治療である『ルートプレーニング』の後に行う治療です。
つまり、『フラップ・オペレーション』とは『ルートプレーニング』では取りきれなかった深い部分に存在する汚れや歯周病細菌を取除くことになります。
『ルートプレーニング』と違うところは歯肉に切開を加えることです。
麻酔をして切開をすることにより、歯肉の深い部分まで直視して処置を行うことが可能になります。
骨再生治療
前述で歯周病は歯肉の病気だけではなく、顎の骨を溶かす生活習慣病だと申し上げました。
顎の骨がなくなると、当然歯が抜け落ちてしまいます。
そこで、歯周外科治療を行い、場合によっては顎の骨の再生治療が必要になることがあります。
当院では、この骨の再生治療として「GTR法」「エムドゲイン法」の2つを行なっております。
以下にこの2つの治療法をご説明いたします。
GTR法
歯周病で溶けた歯槽骨などの歯周組織は、その原因菌を除去すれば再生しようとします。
しかし、歯周病に罹患した部分をクリーニングした後に何もせずそのまま治癒を待つと歯槽骨が再生する前に歯肉が再生し、歯槽骨の再生を阻害してしまいます。
そこでGTR法とは歯周ポケット内部を清掃した後にメンブレンと呼ばれる生体適合性に優れている人工の膜を設置し、外からの歯肉が入り込まないようにし、メンブレンの下で歯槽骨をゆっくりと再生させていく治療法です。
エムドゲイン法
エムドゲイン法は、上述のGTR法と同じく、歯周組織を再生させる治療法です。
GTR法では、歯肉が入り込むのをメンブレンという人工の膜を用いて阻止しますが、エムドゲイン法では、エムドゲイン・ゲルという薬剤を患部に入れ、歯肉の侵入を防ぐと同時に歯周組織の再生を促します。
このエムドゲイン・ゲルは時間の経過とともに歯周組織の再生を促しながら吸収されていきます。
最後に歯周病は治るのでしょうか?
現在、歯周病の患者様にとっては『歯周病は本当に治るのか?』ということは、最も気になるところだと思います。
まず始めにその答えからお話します。
中度までの歯周病であれば、十分改善します。
治療や状況しだいで、重度の歯周病であっても改善する可能性はございます。
しかし、あまりにも非常に進行した歯周病の場合には、残念ながら治りません。
やはり歯周病も他の病気と同じく、早期発見・早期治療が重要であるといえます。